
(https://fhcm.paris/fr/より引用)
2020年7月に開催を予定していたパリのオートクチュールコレクションですが、
3月27日、Féderation de La Haute Couture et de La Modeより正式に中止が発表されました。
モード業界で働く職人たちにもCovid-19の津波が押し寄せてくることとなり、
いよいよ他の業界と同様に厳しい時期に入ってしまいました。
生きていく上で必要最低限のものはまず、食、住ですが、
普段モードの世界に身を置く職人たちにとっては、
衣の部分がまさに食住のベースを固める大事な収入源になっているのです。
中でも、年に2回あるこのHaute Coutureのファッションウイークは、
多くの正社員、派遣社員、フリーランスの形態で働く人たちの一番の稼ぎどころ。
このために地方に住んでいる職人たちもわざわざパリへ北上してくるほどです。
この残念な知らせも、いつもは南仏に暮らしている職人仲間から回ってきました。
「厳しいけれどもう仕方がない。・・・・乗り切るしかないよね。」
と言っていました。
家族の援助やそれまでの蓄えで家賃も払っていくよう。
外出禁止令が出されて今日で3週間目に入ります。
2月の後半頃からフランスでも徐々にコロナウイルスの話で騒がしくなってきた頃、
なんとなくこれはフランスでも大変なことになりそうな気がする、
と予感がしました。
私は、「まだ大丈夫だから今のうちに買い出しに出掛けておいた方がいいかもよ。」と夫に言い、
一緒にスーパーに出掛けて行きましたが、すでにパスタの棚は半分以上が空となっていました。
それでもそれ以外の商品はまだ溢れるほどあったので、
二人でやっていける程度の無理のない備蓄をしておきました。
それからしばらくしてテレビでは直前のスーパーでのパニックの様子が!
レジで自分たちの並んだ順番で言い争うたち、カート2台を商品でいっぱいにする人たち・・・・。
あれから2週間後の今、フランスでは病院に駆け込む人達が急増していますが、今思えばあの時スーパーで感染した人も大勢いたのではないでしょうか。

忘れるべからず、犬の備蓄。
獣医さんから指定されているドッグフードと、毎朝飲ませる薬。
残りあと15日間。
出掛けなくてもまだまだ大丈夫。
家にいることが第一線で戦う医療関係者にできるせめてものことなのだから。
もう少しの辛抱・・・・。
日本も大丈夫かな。
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