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ジャン=ポール・ゴルチエ最後のオートクチュール

日曜出勤の朝の様子。車も人も数えるほど
日曜出勤の朝の様子。車も人も数えるほど

パリの2020年オートクチュールS/Sファッションウイークが無事に終わりました。

 

今回は二つのメゾンを掛け持ちで参加し、目の回るようなスケジュールで3週間を乗り切りました。

 

睡眠時間がふだんの半分になる厳しい時期。

私の我慢もいつもの半分・・・。

 

12月から始まっているフランス大型ストライキ。

交通手段が制限をされ、本当にたいへんな迷惑を被りました。

幸いいつもより1時間早く出勤することが可能だったため、

イライラしまくりのパリジャンであふれるラッシュタイムは回避。

 

”穏やかな気持ちで出勤する”ことだけはなんとか死守できたというところ。

まだまだ収束する気配のないスト。

毎日毎日、明日は自分の乗るメトロがあるのかないのか、携帯のアプリケーションを頻繁に見張っています。

 

 

さて、今回はジャン=ポール・ゴルチエが自身の50年のキャリアを記念して、盛大なショーがテアトル・ド・シャトレで行われました。

重ねてこれが彼の最後のオートクチュールコレクションであることも発表。

私自身、年に2回あるオートクチュールに定期的に呼ばれるようになり数年。

 

長年仕えてきたパタンナーやクチュリエの社員たち。

彼らにはたくさんのことを学ばせてもらい、自分のスキルは大きくステップアップしました。

 

最終日にゴルチエ氏が我々のところまでわざわざやってきて、

「今までコレクションを支えてくれてありがとう」

と感謝の気持ちを伝えていかれました。

これから幕が開くとは思えないほどリラックスした様子で、一人一人に笑顔を見せて。

 

昨年カール・ラガーフェルドがシャネルを去り、

一方ゴルチエはまだまだ続けられる余力を残しての引退。

 

二つの現場を実際に体験できていることは、きっと自分の大きな財産になるでしょう。

 

長く1つの職業を続けていくというのは、特にパリのモード界ではとても難しいことです。

 

年齢的にも体力的にもあと数年で限界がくるかもしれません。

 

その時の去り際はいかに・・・・?